平成も残すところ一年を切り、時代の変わり目最中の昨今。ぼやきの方に書きましたけど、本来はこっちに書くべきだった西城秀樹の訃報ですが、子供の頃、テレビで元気一杯に歌っていたあの秀樹がいなくなる。そんな時代になったのだなあとつくづく月日の流れの重さを感じたしだいです。
昭和に活躍した芸能人の訃報が相次いでいますが、でもまさかまだ若いあの秀樹が...と、さすがにショックが大きかった。石原裕次郎以来の衝撃というか、それに近い衝動を感じた出来事だった。裕次郎さんが亡くなった当日の夜は、各局特別編成に切り替わり、裕次郎さんの若い頃の映画を急遽放送するなど、あの頃はテレビ局側の対応がもの凄く早かったと思うが、最近地上波は見ないのでわからないが、おそらく今は大物が亡くなっても、編成を変えて追悼番組を放送することはほとんどないのでしょう。
その理由はまず、テレビ局の対応力が昔に比べて柔軟ではなくなったことと、昭和のスターについて詳しい人、その当時を語ることのできる人間がテレビ局に少なくなってきていること。そしてテレビ局よりも芸能事務所の力のほうが大きくなり、そういうことを許さなくなったことが一番の理由なのでしょう。
秀樹が活躍していた頃のテレビは魅力的な人たちがたくさんブラウン管に登場して、プロ魂のこもった番組を見せてくれていたけど、今はどこのチャンネルも吉本かジャニーズの人間しか映らないし、番組も芸能人が食べてるか、くだらない雑談をしているか程度の、お決まりのパターンの小粒な番組しかなくなった。昔は全員集合で毎週ドリフが生で大がかりなコントをやっていたが、今は本当に何もやらないでただただ惰性で続いているだけの無味無臭のテレビになってしまったような気がする。
若者がテレビを見なくなったと言われるけどそれは当たり前のことであり、若者の目を惹きつけるような番組を作ることができない今のセンスも先進力を失ったテレビ局がやはりダメになわけです。それをネットのせいにしているようでは、おそらく10年後には潰れてなくなっているテレビ局もあるでしょうね。裕次郎や秀樹のようなス一パ一スターが不在のテレビはもはや見る価置なし...と言いたいところだが、やはりいつの時代も誰しもを魅了するスターが求められるし、必要不可欠なのではないかと思う。