安倍元総理暗殺という日本ではありえないような出来事が昨日起こってしまいました。もちろんこんなことはあってはならないし色々問題があったとは言え、日本の歴代総理の中で最長の在任期間を誇った元総理が突然このような悲劇に遭って残念な気持ちはあるし、できればこのような死に方は見たくはなかった。
しかし、この事と明日の参院選挙については別問題と考えるべきと個人的には思っています。安倍さんが亡くなった、かわいそうだ、よし、弔いに自民に投票しようなんて考え方はナンセンスであり、感情に流された投票がその後の政治にどんな悪影響をもたらすかは想像に難くない。金持ち優遇社会を作り、消費税を2度も上げ、社会的弱者の困窮に拍車をかけてきた安倍政権の罪は安倍さんが亡くなっても消えることはない。さらに今の岸田政権は明日の選挙に勝利して国民に大増税を仕掛けるつもりでいる。物価高を放置し、自分たちに都合の良い法律だけは真っ先に成立させる。一般国民を苦しめるようなことしかしていない今の自公政権には怒りしかないし、当然ながら自民を支持できる要素なんて何一つなし。安倍さんがこんな亡くなり方をしても全く自民に対して同情心なんて沸かない。
ただ、とても気になったのは警護の問題。あるところで安倍さんが狙撃される瞬間を捉えた動画を見たのだが、つきそいのSPや警察が誰一人安倍さんのそばに行き、彼の身を守ろうとしていなかったことだ。犯人が一発目を発射し、打ち上げ花火のような大きな音が鳴り響いて、白い煙がもあっとあべさんの周辺に広がった後、2発目が発射され、その時、何人かのSPが壁になり、持っていた鉄板入りのカバンを広げたが、その時安倍さんはお立ち台に呆然と立ったまま、左胸や首に被弾し崩れ落ちた。あの時もし誰か一人でも安倍さんの元に駆け寄って、彼をしゃがみこませていたら全く異なる結果になっていたのではないか。もしかしたら助かっていたかもしれないと思うんですね。
残念ながらこの責任問題はなおざりにされそうな気がします。それは今回のSPや警察に対して擁護する国民の声があまりにも多いのと、今の政府中枢にしっかりした人材がいないからです。おそらく、何の反省をすることもなくいつかまたこのようなテロ事件が起きて、また同じ失敗を繰り返すのではないかと思いますが、そうなった時はこの件を擁護した国民の責任になります。擁護する人たちはぜひともこのことを肝に銘じてもらいたいと思いますね。