昭和の大女優・八千草薫さんがお亡くなりになったとのこと。昭和後期生まれの世代なので昭和時代に出演されていた映画はほとんど見たことがないのですが、ハチ公物語で犬のハチの飼い主である教授の奥さん役を演じていたのを覚えています。
テレビではホームドラマで人の良さそうな奥さん役を演じていた印象が強いですね。多摩川水害をテーマにした「岸辺のアルバム」はまだ一度も見たことがないので内容を知らないのですが、このドラマでは不倫をする奥さん役を演じていたらしいです。個人的に記憶があるのは1986年に放送された「わたしの可愛いひと」というフジのホームドラマ。宇津井健さんと夫婦役を演じたドラマですが、当時50代にも関わらず、かわいらしい女房を演じていた八千草さんの姿がとても脳裏に残っています。「私は女」というタイトルの主題歌も妙に印象に残っていますね。
アクション系の映画やドラマでは一切見かけることはなかったですが、確かにほのぼのとしたあの存在感はアクション向きではないし、やはりホームドラマの奥さん役が一番合っていたというか、お母さん役がとてもハマる女優さんだったと思います。
お母さん役が似合う女優さんは?と聞かれても、近頃はパッと頭に浮かぶ女優さんがいないですね。昭和なら森光子とか真屋順子とか岩本多代とかいろんな人が出てくるけど。最近テレビを見ていないせいもありますが。令和のお母さん役と言えばこの人!とパッと思い浮ぶような、そんな女優さんが出てくるといいですねえ。八千草薫さんのご冥福をお祈りいたします。