新年一発目なんて書き方をすると北のミサイルを連想してしまいますが、ここ数ヵ月そのことばかり書いてきたので、今回はちょっとそれは横においといて年末年始のテレビの話を。
引退を発表した歌手の安室奈美恵を引っ張り出した去年のNHKの紅白の視聴率は39%だったらしい。40%近くとれているにも関わらず歴代ワースト3位の記録だという。1990年代は、人生の中で一番音楽を聴いていた年代なので、当時活躍していたアーティストの名前は、大体知っているし、安室奈美恵もその中の一人だった。スーパーモンキーズの頃はTVのCMで踊っているのをよく見たが曲はあまり印象に残っていない。安室の曲を本格的に聴いたのは、小室哲哉が彼女の曲を作るようになってからだったと思う。
あの頃は、小室プロデュースのアーティストがたくさんいた。glove、TRF、華原朋美、hitomi、篠原涼子・・・と数え切れないくらいいろんなアーティストが出てきて、テレビの音楽番組も小室組に席巻されていた。90年代って小室だけじゃなくてB'z、チャゲアス、ドリカム、ミスチル、WANDS、ZARD、T-BOLAN、X-JAPAN・・・と、ビッグなアーティストが次々登場して、べスト1を競い合っていた。今振り返ると、この頃の日本の音楽業界は本当に活気があって面白かったと思います。
引退のニュースを聞いて一番驚いたことは彼女の年齢。もうそんな歳になっていたのかとびっくりしたが、でも考えたらB'zもドリカムももう50代だし、すでに引退してしまったグループや、鬼籍に入ったアーティストもいる。そりゃそうですよね。だって今年は2018年。90年代は平成でしたが、その平成も30年を迎え来年終了するわけですから。自分の中ではつい最近の出来事のような感覚なのですが、あの時代もはるか遠くの事になりつつあるのだと実感しました。
結局のところ紅白は一秒たりとも見なかった。まあNHKが民放みたいにいちいち視聴率を気にする必要はないわけだし、歴代ワーストと言えども民放よりはるか上。来年以降も続けていくだろうとは思うけど、やはり目玉薄ではありますよね。松田聖子とか小泉今日子とか80年代はソロで活躍するアイドルがたくさんいて顔も名前も覚えやすかったけど、今はAKBとか何とか坂とか10人以上いるグループばかりだし、数が多過ぎて顔と名前が覚えられない。物量ではなく、本格的なアイドル、アーティストをもっと呼んで欲しいですね。