都知事選も終わり、組閣も終わり、オリンピックの話題で持ちきりのお盆でございますが、それにしても今回の東京都知事選、中々盛り上がっていましたね。テレビが持ち上げていた3候補のうち、一人は、週刊誌の報道で没落し、もう一人は、自民党の担ぎ上げられたが今一つ人気が得られず、本命の噂があった小池さんが結局のところ、300万票近くの圧倒的な投票数を獲得して当選した。小池さんは、現職の自民党議員であり、3位だった人は、元ジャーナリストで一時期テレビによく出ていたから知名度はそれなりに高いわけで、100万票以上獲れたのは当たり前と言えば当たり前の話なんですよね。
今回、21人もの候補者がいたにも関わらず、テレビが取り上げたのは、それなりに知名度のある自民の関係者とテレビ業界に近い人達だけ。その他は、泡沫扱いでまともに相手にしていなかった。これじゃあ、一般人が糞高い供託金を支払って、知事を目指して頑張っても、絶対になれるわけないんですよね。不条理なシステムが完全に出来上がってしまっている。メディアの横暴ぶりだけが印象に残った選挙戦でありましたが、でも今回は、有力候補3人組以外の激戦が面白かった。やはり、30、40代の若手が出てくると盛り上がりますね。テレビが持ち上げる候補なんてのは結局は権力者の言いなり。操り人形になるだけで、劇的何かが変わるわけでもなく、選挙中に必死に訴えていた公約も妥協に次ぐ妥協を続けて、気づいたらなかったことになっていて何も実現していなかった・・・てことは、今の小池さんや過去の知事達を見ても一目瞭然。やはり、政治家たるもの、何か絶対的な信念を持ち、それを貫き通さなければならない。それがない政治家には何の価値もないんだなってことを、今回の選挙戦を見て本当に思い知らされましたね。
迫力がない、信念もない、国民を守る気もない、自分のステータスのためだけに政界に居座る、そして、我欲にかまけて売国的な取り組みだけはしっかり進める・・・。もしかして今はそんな政治家だらけになってしまっているのではないかと。夢も希望もへったくりもない、この国の未来は暗いなあと思うこともありますが、それでも、そういう流れを変える若い人達が出てきて、新しい潮流が生まれ始めているのではないかと、今回の選挙戦を見て、ほのかな希望を持つことができた。高齢化社会がある種の弊害になっているのかもしれませんが、揺ぎない信念を持つ若い人達がもっともっと前に出てきて、新しい流れを作り出して欲しいですね。