この間吹田(すいた)で停電があった。原因は地中の送電線の不具合だったらしいが、生まれてこの方あそこで大規模な停電が起きたなんて話は一度も聞いたことがなかったのでとても驚いた。幼稚園の頃まで住んでいたので少なからず思い入れのある場所ですが、まあこのクソ暑い日が続く最中に停電なんかされたらたまったもんじゃないですね。
冷房は止まるし、冷蔵庫の中のアイスクリームはとけちゃうし、PCも使えない。とくに病院なんかは、UPSを設置しているところもあるでしょうが、ないところだったら医療機器が使えなくなって、最悪死人が出る可能性もあります。今回の停電で死人が出たという話は聞かなかったですが、やはり、こういうことが起こると改めて電気のありがたみというものをひしひしと感じるわけです。
高齢化社会まっしぐらの日本でありますが、人だけでなく建物やインフラも老朽化がかなり進んでいると思われます。北大阪周辺は1970年に開かれた大阪万博の時に合わせて作られた建物が多いし、新御堂の高架もできてからまもなく半世紀が経つわけで、経年劣化であちこちが傷んでいてもおかしくないわけですが、その辺のケアをきちんとやっているのかなという疑問を感じます。
奇しくも大阪は2025年にまた万博を誘致しようと府政が今全力をあげている。「万博の夢をもう一度!」ってことなのでしょう。残念ながら70年の万博の時はまだ生まれてなかったし、未だに太陽の塔の中にも入ったことがない。なので、万博をやることについては大いに賛成なのですが、でもそれに使う金があるならインフラはもちろんのこと、古くなった公共物をもっと急ピッチに新しいものに変えていくその費用に回した方がいいのではないかとも思います。阪急電車の路線は高架になって綺麗になったところもあるが、北大阪急行の辺りは昔のままだし、高架の橋桁や橋脚も大分古くなっているように見えるんですよね。
政治家やメディアも古い体質を持ったままどんどん劣化しているので、早急にお取り替えが必要なんですけどねぇ・・・。