ここのところ若者による無謀な殺人事件が相次いでおりますが、最近富山で起きた交番襲撃事件の犯人もまた20代の若者であり、元自衛官であったことに衝撃を受けた。まだ動機ははっきりしていませんが、拳銃を奪うために警官を刺し殺し、小学校前にいた警備員の頭を拳銃で撃ち、小学校に侵入した後、二人の警官に見つかり撃たれてようやく身柄を確保されたらしい。
この間の新幹線の事件もそうですが、無関係な人の命を奪うことに何のためらいもないところが恐ろしいですね。ゲーム感覚というか人をゾンビみたいに思っているところがあるのではないかと。この元自衛官は事件の前にアルバイト先でトラブルを起こしていたらしいですが、それが原因とするならば、なぜ恨みの対象に向かわず交番に向かったのか。思考や行動に一貫性がないところにも恐しさを感じる。
大都会PART3や太陽を盗んだ男など、交番襲撃や元自衛官による犯罪を描いた刑事ドラマや映画が昔はたくさんありましたが、そういう作品を知らない新しい世代がリアルでこういう事件を起こす時代になったんですね。ドラマや映画に出てくる犯人も他人を巻き添えにしたり人質にすることもあったが、それはあくまでフィクション。最近の若者によるリアルの事件は、通り魔的というかサイコパスのようなものが多く気になります。
どこで屈折したのか、それとも先天的なものなのか。成長期の早い段階で性格 の異常性を見技いて対処しないといけないと思うが、これもまた親の役割不足というか愛情不足が起因しているのでしょうかね。